専門治療
先端医療への取り組み
ライブ開催情報
第1回宮城心血管ウェブセミナー
日時 | 2020年11月29日(日) 13:00~15:20 |
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会場 | オンライン配信 |
詳細 |
With コロナ 時代の新しい情報共有の形として第1回 宮城心血管ウェブセミナーを企画いたしました。詳細は添付資料をご参照ください。 |
代表世話人 | 仙台厚生病院 循環器内科科長 多田 憲生 先生 |
新しい心不全治療と、脳卒中予防治療のご紹介
“繰り返す心不全”の患者さんに多くみられる機能性僧帽弁逆流に対して効果のある『マイトラクリップ』という僧帽弁カテーテル治療と、“心房細動に対して抗凝固療法が必要にも関わらず、出血リスクがある”患者さんに対して有効なカテーテルによる『左心耳閉鎖術』 の紹介です。
慢性透析患者さんに対する経皮的大動脈弁植込術(TAVI)の
治療実施施設に認定されました
これまで、慢性透析患者さんは経皮的大動脈弁植込術(TAVI)の適応対象外とされてきました。
しかし、国内で治験が行われ、その安全性と有効性が示されたことから、今回適応拡大が承認されました。 当院は本治療の治療実施施設に認定されましたので、該当患者さんがいましたら、一度ご相談ください。
外科手術が困難な重度僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療に成功
2015年10月、外科手術が困難な重度僧帽弁閉鎖不全症のカテーテル治療に成功しました(治験識別記号:AVJ-514)。現在、本治療は臨床治験として施行されています。
僧帽弁閉鎖不全症は大動脈弁狭窄症に次いで患者数の多い弁膜症です。重度の僧帽弁閉鎖不全症は心不全の原因となり、現在、その根治的治療は外科手術のみとなります。
しかし、全ての方が外科手術を受けることは難しく、ご高齢な方、腎機能の悪い方、脳梗塞の既往のある方等は手術リスクが高く施行が見送られることがありました。本治療法はこのようは外科手術が高リスクな方を主な対象としています。AVJ-514は開胸することなく足の静脈からカテーテルを用いて僧帽弁閉鎖不全症を治療することができます。そのため、体への負担は少なくこれまで外科手術を断念していた方でも治療が可能となります。
現在、このカテーテル治療は臨床治験の段階ですが欧米では既に標準的治療として施行されており、本邦でも実臨床への導入が期待されています。
カテーテルによる大動脈弁植込術(TAVI)1000例施行しました
大動脈弁狭窄症は高齢化社会によって年々増加傾向にあります。今までは、胸を切って行なう外科手術しか治療の選択肢はありませんでしたが、2013年10月から、カテーテルによる大動脈弁植込み術 (TAVI)が行われるようになりました。
生体弁をカテーテルに装填し、足の付け根の動脈から挿入して、心臓に留置します。胸を切る必要はなく治療時間は約1時間と短く、外科手術に比べて極めて体の負担の少ない治療です。
当院ではこれまで1000例施行しました。2016年は年間165例を施行しています。さらには、全例手術成功、術後30日死亡率1.3%と良好な成績を修めています。
開胸手術が可能な方にはそちらを、高齢者や手術が困難な患者さんにはTAVIを選択しています。今後も一例一例、心臓血管センターはチームで結束して全力で治療にあたって行きます。
またこの治療は東北でも実施可能な施設が限られています。そのため、遠方から来院される患者さんに対応するため、初診から治療入院までの病院への往復を、できるだけ少なくするように取り組んでいます。この取り組みによって、秋田山形の日本海沿岸地方や、会津若松地方、青森県などからも多くのご高齢患者さんがこの治療を受けに当院に受診してきています。治療に悩んでいる患者さんは、是非一度ご相談ください。
医療設備
モービルCCU
心臓血管センターでは1台の救急車を有し、他病院や開業医の先生方の要請に応じて派遣しています。
医師と看護師、運転手、運転助手一名ずつ合計4人で出動し、急変しやすい循環器疾患の患者に対応することができます。