診断から治療まで質の高い医療の提供を目指しています
当科が担当するのは主に呼吸器系(肺、気管支、胸膜)の病気です。呼吸器外科と密に連携をとりながら、様々な呼吸器疾患を取り扱っています。
近年は、高齢化により呼吸器疾患を合併する患者さんも多くなりました。必要に応じて他科とも協力し患者さんにより適した呼吸器疾患のマネージメントも行っています。
また、当科では24時間体制で急性期から慢性期まで、あらゆる呼吸器疾患に診断から治療まで、質の高い医療の提供を目指しています。4〜5人編成のチーム体制での診療を導入し、外来、病棟と共にお互いをフォローしつつ、患者さんファーストの医療を行えるよう整えてきています。
オールラウンドな医師が揃う呼吸器チーム
チームには研修医から上級医まで経験年数の違う医師が揃っていて、幅広く肺がん、間質性肺炎、喘息など、オールラウンドに診られるよう、どのような病態の患者さんにも対応できるよう、地域医療支援病院としての任務を遂行したいと思っています。
肺がんに関しては科の全員でカンファレンスを毎週行なっており、問題点の共有や、チームで迷いがある部分を払拭するためにアドバイスをし、治療方針が決まっていきます。
患者さんの不安を払拭するお手伝いをします
患者さんの多くは登録医からのご紹介で来院されます。肺がんの他、当科では救急をメインに力を入れていますので、肺炎、喘息、間質性肺炎など肺の疾患が多いです。
患者さんのお住いの地域は仙台市内がメインですが、気仙沼市、福島県の相馬市など多方面からもいらっしゃいます。我々が今まで培ってきたネットワークをベースに、ご紹介で来られる方が多いです。もちろん、初診の方やセカンドオピニオンに関してもいつでも受け付けております。
患者さんの不安を払拭できるよう、手助けができれば本望です。
「選択と集中」の概念で最先端の医療を提供します
当院では「選択と集中」という概念をメインに掲げています。「心臓血管センター」「呼吸器センター」「消化器センター」に特化し、東北ではなかなか集約できない人材も揃っており、最先端医療を提供することを目指しております。
それぞれ連携をとりながら、救急や重篤な疾患の方までを丁寧に治療をする努力を続けています。
また当科では2016年に治験管理室が開設されてから、治験に関しても積極的に行っています。2019年には54件を受託し、また全国規模の臨床試験にも参加をしています。その点ではプロフィットセンターとしてかなり力をいれていますが、もちろん我々と患者さんがWin-Winの関係であってこその治験や臨床試験だと思っています。
若い世代のニーズにも応えられる病院
当科への入職を目指す方には、当院はハイボリュームセンターとして十分な経験が積めるのではないかと思います。
気管支鏡件数では年間900件程度まで増加しており、多くの実績があります。後期研修医をメインの術者としておりますし、また胸腔ドレーンやCVポートの手技などは、若い医師にできるだけ経験させ、覚えてもらうような体制を整えています。
当科にマッチする人物像としては、謙虚に物事を聞くことが出来て、色々な物事を吸収できる能力があることだと思います。個人的には優秀かどうかより、伸びしろを重視したいです。
呼吸器内科は、悪性、感染症、炎症性疾患と幅広い領域を網羅でき、全身管理が出来るようになれると思います。
若者のニーズが自分たちの時代とは変わってきているとは思いますが、「手技を習得したい」という医師にもマッチしている病院だと思います。
地域医療支援病院としての任務を遂行します
仙台は関東や関西と比較すると、どうしても医師の数、大きい病院の数も少ないですが、その分1人でも多く助けたい、という想いは間違いなく負けてはいません。
地域のみなさんに一番に頼られる病院でありたいと考えていますので、少しでも体の不調がありましたら、気軽に受診していただければと思います。
経歴
- 1994年 弘前大学 卒業
- 十和田市立中央病院で初期研修
- 1996年から東北大学加齢医学研究所呼吸器腫瘍研究分野(呼吸器内科)
- 2006年から大崎市民病院、東北厚生年金病院などを経て、2012年から仙台厚生病院