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専門治療

植込み型心電図記録計(ICM)を使った失神精査

植込み型心電図記録計(ICM)

皮下に植え込むだけのとても薄くて小さな医療機器です。
心臓の動きを24時間常にモニタリングし、不整脈が起きた時の心電図を自動で記録します。
失神発作や感じている不快な症状の原因をつきとめるために使用されます。

失神について

「失神」とは一時的に脳全体に十分な血流がいかなくなってしまい意識を数秒~数分程度失うことです。
その原因の中には心臓突然死にいたるような心臓の病気が隠れていることもあるため、失神の原因を正確に把握しておくことが重要です。

適応患者さん

  • 繰り返し失神を生じる
  • これまで失神したことがあるが原因がわからない
  • 心臓のリスクを抱えている/これまで心臓の病気がある患者さんの失神

上記のような患者さんが植込み型心電図記録計(ICM)の適応です。
失神の原因が心臓由来なのかそうでないのかを調べるために植込み型心電図記録計(ICM)を使用して心電図を24時間常にモニタリングする必要があります。

植え込みについて

  • 日帰り手術が可能です
  • 局所麻酔で行い、5〜10分で終了します
  • 術後1〜2週間後の外来以外は通院の必要は、ございません
  • 不整脈があれば自動で病院に連絡がきます
  1. 1cm程度の皮膚切開を行います。

  2. 植込み型心電図記録計を皮膚の下に挿入します。

  3. 切開部位を閉じます。必要に応じて1〜2針の縫合を加えます

Q&A

Q:日常生活で注意することはありますか?

A:植込み後は、日常的な活動に特に制限はありません。 入浴も可能です。運動する際は、植込み型心電図記録計本体を圧迫するような姿勢にならないよう注意してください。主治医とご相談の上、植込み後も今まで通りスポーツをお楽しみいただけます。

Q:電気製品で注意が必要なものはありますか?

A:外部からの電気や磁力によって心電図データの収集に影響を受けることがありますが、健康に害をおよぼすものではありません。医療機関で検査を受ける場合や、空港で金属探知機を通過する際は、植込み型ループレコーダ手帳を提示し、事前に機器が植え込まれていることをお伝えください。

Q:MRI撮像は可能でしょうか?

A:はい。撮像前に左記の手帳を病院スタッフに
ご提示ください。

Q:胸に異常を感じた場合、どうしたらよいでしょうか?

A:病院に連絡し、主治医にお伝えください。