概要
臨床研修医を目指す皆様へ
当院は総合病院方式を採らず、心臓血管センター(循環器内科/不整脈科/心臓血管外科)、呼吸器センター(呼吸器内科/呼吸器外科)、消化器センター(消化器内科/消化器外科/肝臓内科)の3分野に医療資源を集中させ、この領域における最後の砦たることを目指す地域医療支援病院です。各センターは、その領域を代表する医師を中心とした高度なチーム体制を敷き、またその各々を地域最大規模としています。※
また、各センターには専門医が多数集結しているため、24時間救急を支える当直体制には6名の医師を配置し、ゆとりを持って対応しています。
このゆとりは同時に、昨今の報道にあるような医療現場の過酷勤務から医師を守ることにも繋がっています。
医師の能力や意欲が十分に発揮できるよう、働く場としての病院環境を最善のものにしていくことを、当院はとても大切にしています。医師が医療に打ちこめる環境づくりは、患者さんが望む良質の医療提供に繋がると私達は信じているからです。
一方、医師としての大成を目指すのであれば、その第一歩を踏み出す段階で何を目撃し、いかなる刺激を受けるかは極めて重要です。高からぬもの、深からぬものと遭遇した後に高みを目指すことは容易でありません。
当院は総合病院方式ではないため、小児科や交通外傷、脳血管疾患、産婦人科、精神科については協力病院での研修になります。その点に不安を感じる方もいるかもしれませんが、当院のみならず他施設の高い水準の医療に触れ、評価の高い優秀医師と交流を持つにはよい機会です。単なる専門医ではなく、「一流」を目指す志の高い研修医諸君を心から歓迎します。
これらの3センターを支える中央部門には下記のものがあり、その各々には複数の専門医が確保され、充実しています。(外来診療は原則として行っておりません。)
臨床研修の基本理念
臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷または疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない。
臨床研修プログラムの特徴
本プログラムでは、1年目に内科・外科・救急研修をローテート、2年目では小児科・産婦人科・精神科・地域医療の研修と、約7ヶ月の自由選択研修期間を設けております。自由選択期間では、心臓血管外科・放射線科・麻酔・集中治療科を含めた必修選択科目から選択することができます。
また、院内勉強会も盛んに行い、毎週の研修医勉強会やミーティングのほか、臨床病理検討会(CPC)が定期的に開催されております。臨床研修医が発表を行うこともあり、コメディカルも含め、毎回多数の参加を得ている中、実践的な臨床発表を経験できます。
初期研修終了後は、専攻医として専門医の取得を目指し、さらに研鑽を積む選択肢も用意されています。
このように、当院では医師が安心して業務に集中できるよう、先進的な体制を整えております。出身大学や出身医局は一切問いません。一流の医師、“プロフェッショナル”と尊称されるに値する医師を目指したいという方であれば、どなたでも歓迎いたします。特に、別掲の診療科では現在も医師募集をしておりますので、ご興味、ご関心がございましたらお問い合わせください。