減量サポート外来
＜健康的な体重管理をサポートします＞
近年、不規則な食生活やストレスなどの影響により、体重管理に悩む方が増えています。過剰な体重は、高血圧・糖尿病・脂質異常症・心疾患などの生活習慣病を引きおこすリスク要因にもなります。さらに、“肥満症”として医学的に診断されると、より専門的な治療が必要となる場合があります。これまでは減量の治療として、運動療法や食事療法が長年行われてきましたが近年は新薬（GLP-1受容体作動薬）が認可され、新たな治療法として注目されてきております。しかし、ちまたで使用されているケースは自由診療で行われているものがほとんどです。体重管理に悩んでおり、新たな治療法に興味はあるけれどどこで処方してもらえるのか分からない方も多いかと思います。治療に興味がある方はぜひ当院の「減量サポート外来」を受診ください。当院の医師・看護師・管理栄養士で構成された「減量サポート外来チーム」が皆様の体重・食生活・運動習慣の管理と指導を行い、必要に応じて新薬を保険診療の中で適切に処方させていただきます。
肥満症とは？
“肥満症”とは、単なる肥満ではなく、医学的に診断される病気です。BMI（体格指数）が25以上の場合、日本では「肥満」と定義されますが、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの健康に悪影響を及ぼす合併症を認めた場合”肥満症“と診断されます。適切な治療を行うことで、合併症のリスクを軽減し、健康な生活を取り戻すことが可能です。
当院の減量サポート外来の特徴
1.医師による診察
体重管理の方法は人それぞれ異なります。当院では、患者さんにライフスタイルや健康状態を考慮した個別の対応を行います。また動脈硬化性疾患などの病気が隠れていないか精査をすることができます。
2.栄養指導・食事療法
管理栄養士が患者さんの食習慣を分析し、無理のない食事改善のアドバイスを行います。長期的に継続できる健康的な食事スタイルの確立を目指します。
3.運動療法のサポート
体力や生活環境に応じた無理のない運動プランを提案します。日常生活に取り入れやすい運動方法を指導し、健康的な身体作りをサポートします。
4.薬物療法（必要に応じて）
医師の判断により、適切な薬物療法を取り入れることも可能です。新薬「ウゴービ」を用いた治療が選択の一つとなります。
新薬ウゴービ（GLP-1受容体作動薬）について
ウゴービはGLP-1受容体作動薬であり、体重管理のために使用される注射薬です。この薬は脳の食欲をコントロールする作用を持ち、満腹感を高めることで食事の摂取量を減らし、長期的な減量をサポートします。
ウゴービの特徴
- 週1回の注射投与（インスリンのような自己注射薬の形態です）
- 食欲抑制効果による自然な摂取カロリーの減少
- 体重減少を通じて、生活習慣病のリスク低減
- 循環器疾患イベントや腎疾患イベントの抑制効果が期待されている
ウゴービが適している方
- 高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを有している方
- BMIが35以上の高度肥満症の方
- BMIが27以上で生活習慣病を伴っている方
対象となる患者さん
ＢＭＩが25以上で肥満であり、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方を対象としております。これまでダイエットを試みても成功しなかった方、隠れた病気があるかもしれないと不安な方、新薬ウゴービに興味がある方に適した治療を提供します。
診察の流れ
- 初回診察（医師による問診・検査）
- 診断・治療方針の決定（食事・運動・必要に応じて薬物療法）
- 定期的なフォローアップ（体重管理・栄養指導の継続）
患者さんの健康状態やライフスタイルに合わせたオーダーメイドの治療プランをご提供し、無理なく健康的な体重管理をサポートします。
予約外の方の受付時間：12時～14時
Q&A
Q：すぐに新薬ウゴービを処方してもらえますか？
A：厚労省から定められており、6か月間の栄養指導が必要です。指導後も体重が変わらない方に処方することができます。
Q：ウゴービはいつまで処方してもらえますか？
A：68週間（約1年半）です。その後はまた6か月間の栄養指導期間が必要となります。ただ、休薬後肥満症に関連する健康障害の増悪を認めた場合、医師の判断で6か月を待たずに再開可能となります。