ドクターインタビュー

専攻医
消化器内科 遠藤 明志

DOCTOR INTERVIEW
専攻医4年目 出身:兵庫県 卒大:新潟大学

簡単な自己紹介をお願いします

専攻医4年目の遠藤明志です。私は兵庫県出身で、新潟大学を卒業しました。学生時代に放送されていた「コード・ブルー」というドラマがきっかけで医師に憧れを持ち、当院には臨床研修の頃から携わっています。

現在は消化器内科医として、主に外来診療と内視鏡検査と救急対応をおこなっています。特にESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は平均して週1回のペースで実施しており、最近では少しずつ慣れてきました。

仙台厚生病院を研修先に選んだ理由を教えてください

知人の紹介がきっかけで当院を知りました。もともと宮城県には旅行でしか来たことがなかったのですが、病院見学の際に循環器・消化器・呼吸器それぞれの分野でスペシャリストの先生方が集まっているのを目の当たりにし、自分もそうなりたいと感じ、当院での研修を決めました。

診療科を選択した理由を教えてください。

学生時代に最初に回ったのが消化器内科で、その際に胃カメラの模型を触ってみて、面白そうだなと感じたことがきっかけです。

外科とも迷ったのですが、内科の方が診断から治療までを全て1人で出来る、というのが魅力だなと感じました。その中でも消化器内科を選択した理由は、他の内科と比べても手技の場面が多くあり、自分の性格にも合っているのかなと思ったからです。

研修生活の感想を教えてください

内科医として働きながらレポートを作成したり、発表の準備で忙しい時期に時間外まで勤務する必要があったり、そういった臨床以外の物事が重なるタイミングでは少し大変だなと感じることもあります。また、当科は内視鏡検査の件数も全国有数の多さですので、それをこなすことに日々尽力しています。

大変なこともありますが、やはり自分が治療を担当した患者さんの体調が良くなった時や、「しっかりがんを取りましたよ」とお伝えした時に、安心した表情を見せてもらえたり、感謝の言葉をかけてもらえた瞬間には大きなやりがいを感じることができます。

同期との関係はどうでしょうか

良好だと思います。
他科の同期もたくさんいるので、専門外のちょっとした質問も直接聞くことができますし、消化器内科の同期とはささいなことでも気軽に相談しあえる関係です。

上級医の先生方との関係や教育のサポートはどうでしょうか

科の中で十数人も上級医の先生がいる、という環境は他の病院では考えられないことですし、様々な先輩がたがいて、それぞれの話を聞けることが当院のメリットだと思います。先輩がたとは診療科を越えてコミュニケーションをとっていますし、仲間として一体感を持って日々診療に当たっている印象で、とても心強いです。

また、プライベートでは科内で有志を集ってご飯に行くこともあります。私たちの科長がとてもフランクな方なので、飲みに連れて行ってくださるなどして、先生方には勤務内外を問わずとても良くしていただいています。

患者さんと接する時に大切にしていることは?

日々の診療で最も心がけていることはコミュニケーションです。初めてお会いする際には、まずはしっかりと挨拶をして、患者さんやその家族に信頼していただけるように、病気に対しての説明を丁寧におこないます。
「検査の結果、こういった病気が見つかりました。この病気にはこういう治療法があり、それぞれにこういったリスクや合併症があります」など、病状説明と今後の治療方針、治療の手技や合併症の説明などを中心に患者さんの退院後の療養まで視野を広げて考えています。積極的にコミュニケーションをとって、お互いに納得できる医療を提供していきたいです。

今後のキャリアプランについて教えてください

短期的な目標としては、今勉強をしている内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の手技をどんどん向上させていきたいです。中長期的な目標としては、今後自分が下の世代に教える立場になるため、自分の技術の習熟とともに下に伝えていくというところも少しずつ勉強していきたいなと思っています。医学の話もそうですし、それ以外のお話でもなんでも相談できるような上級医になりたいです。患者さんから信頼される医師はもちろんのこと、医者、看護師、コメディカルや事務の方からも愛される医師をめざしています。

ワークライフバランスについて教えてください

当院は主治医制ではなく当直医制・チーム制という制度をとっています。一つひとつの科のマンパワーが他の病院と比較すると多く、もし誰かが急きょ休まなければならない状況が起こったとしても、カバーしあえる体制だと思います。当直の時は忙しいですが、それ以外の時間は旅行に行ったり、自由に羽を伸ばせるので、オンオフがはっきりしている病院だと感じます。

また、病院が移転してから、卓球やスカッシュ、ボルダリングなどのスポーツや、筋トレの設備が新設されたのも嬉しいです。仕事終わりに体を動かしてリフレッシュできるのはもちろん、普通に業務をしていたら接点を持つことのない、他の部署や職種の人たちとも交流できるところが魅力的に感じます。ただ新しくて綺麗になっただけではなく、院内でのコミュニケーションの場が増えてとても良いなと思っています。

研修を考えられている方々へメッセージをお願いします

自主性を重んじる病院だなと思っているので、積極的に何かやりたいことがある方や、この治療を学びたいという目的を持っている方には、当院はすごくマッチしていると思います。
一方、これまでずっと指示をされて、与えられたことだけをこなすことに慣れているような感じの方だと、あまりマッチしないのかなと思います。

当院は研修先として学べることが多いほか、立地の良さや、給料面、休日の取りやすさなど、非常に働きやすい環境が整っています。また、移転して設備も綺麗になったので、晴れやかな気持ちで仕事をすることができると思います。研修先としてかなり魅力的な病院だと思いますので、ぜひ、一度見学にお越しください。

消化器内科遠藤 明志